着物デザイン・帯デザイン

ゼロからつくるきもの展(2019、7)に参加した。

着物で生活しているので、着物は毎日着る。

母や姉から、そして友人から頂いた着物がたくさんあるのに、

毎年のようにイベントで「うわ欲しい!」と思う着物に出会い買ってしまう。

そんな満ち足りた状況で、イベントにかこつけて

着物と帯を作ることになった。

どんな着物と帯を作ろうか、考えた。

プリント圧着で、イマドキで、着物はセオアルファで

帯は帆布で・・・。

素材の質感では昔の着物にかなうわけがない。

安っぽく見せたくないし、昔の着物にはない今だからの味ってナンだ?

着物は総柄ではなく絵羽(※1)にした。
そして、上と下がセパレートの二部式。
着やすく、上だけを上着(ジャケット)のように着ることもできる。
下を巻スカートのように着用も出来る。

帯は4本に分割した。
(写真は帯のプリント配置図です)
110センチ幅でプリントする。
それを分割し、裏に緑色のワッシャーオーガンジーと
重ねて縫製して、端にビーズを付ける。

20191040

二つ折りをして胴に巻き、着物ビーズベルトを着けて完成。
豪華にしたいときは、短めに作った物を挟み込む。
(着物サローネで出品したコーデにはこの帯を使っています)

着物も帯も、今だからこそ生まれたデザインと形です。

dav イベントのお知らせ

※1絵羽
和服の身頃(みごろ)から袖(そで)まで連続するような大柄の模様。
現代では、豪華で品位と風格のある美しさのために、
振袖、留袖、訪問着、絵羽羽織など礼装や盛装用和服に
友禅染や絞りの技法で作られる。